スコープ販促創造研究所

<お買い物ワクワクモヤモヤ研究会トピックより>2025年お花見事情から考察する2026年のお花見トレンド予測

<お買い物ワクワクモヤモヤ研究会トピックより>2025年お花見事情から考察する2026年のお花見トレンド予測

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生活者のリアルな声を集めながら、未来のお買い物について考える場所として開設した、販促創造研究所のコミュニティサイト「毎日のお買い物“ワクワク”“モヤモヤ”研究会」。
今回は、「毎日のお買い物“ワクワク”“モヤモヤ”研究会」の会員に、お花見をどのように楽しんだかの意見を募りました。お花見スタイルや準備品、あったらよかったと思ったものなど、さまざまな意見が集まりましたので、紹介しながら、お花見の買い物事情について考えていきたいと思います!

◆トピックで語られたお花見事情

1:お花見のタイミング、どうやって決める?

「次の週末が桜まつりで行く予定なので、晴れて欲しいし、それまで散らないで欲しい。お花見のタイミングが難しいです。」クロハさん

今年の桜は、東京では3月24日に開花、30日頃満開と、ほぼ平年並みのスケジュールで咲きましたが、一昨年の桜は平年より10日ほど早く、昨年の桜は平年より5日ほど遅れた開花でした。つまり、一昨年と昨年では2週間以上もズレたことになります。各所の「桜まつり」が閑散としてしまったり、中止になったりと、チャンスロスとなった様子もありました。
「週末まで散らずに、晴れてほしい」これはみんなの願いですよね。

2:多様化するお花見スタイル

「大風でも桜の花見の場所とりに行きました。なつかしい思い出です。」ぱぱいや123さん
「むか~し、会社の皆さんとお花見バーベキューをしました。 私はたこ焼き係りでした~」yoshinoriyoshinori666さん

お花見と言えば、以前は大人数でシートの上で集まって宴会、というスタイルが王道だったように思います。しかし、東京商工リサーチ調べによれば、コロナ前にはお花見や歓迎会を開催していた企業が全体の半数以上もあったのに対し、コロナ明けは3割程度まで減少、現在も横ばいから微減しています。今後も戻る見込みはなさそうです。

 

 

今回のトピックでも、今年会社の人と花見を予定しているという声は挙がらず…、

「お花見は歩きながら並木道の桜を見るスタイルが多いです」ひろのんさん
「コロナ前は千鳥ヶ淵とか行きましたが、近くの団地の桜並木を散歩してます!!」ブラザートムさん

散見されたのは「近場での“ながら花見”」。散歩も兼ね、「歩きながら見る」「一人で見る」など気軽な花見は今年も多かったようです。
一方で、

「桜並木が沢山ある場所に久しぶりに行きたくなりましたが、今年も近場かな〜」ゆずさん
という意見からは、近場の花見だけではなくおでかけ花見を希望する気持ちも見えます。

3:お花見のために準備したもの

「手作りのお弁当は必須ですがあとはお茶に敷物、意外に忘れがちな割り箸に紙皿が我が家のお花見セットです🌸」ゆずこさん
「スーパーでお惣菜、お菓子、飲み物をまとめ買いして桜の下でお花見予定です^^座っているとお尻が痛くなるので毎年クッションはマストアイテムです★桜の下で食べる期間限定の桜あんぱんなど食べると笑みがこぼれます^^」gumgumさん
「庭先の桜をウッドデッキから眺めて焼き肉でビールですね♪」jun.ikutaさん

花見で食べるものについては惣菜派が多く見られました。惣菜と一緒に飲み物や菓子のまとめ買いもされているようです。買い物先としてはスーパーを挙げる率が多かったでしょうか。期間限定商品に好感の声も上がりました。

 

4:必需品・あると良いと思ったもの

「お酒は冷えているのがよいのでクーラーボックスに入れていくこと また、プラスチックコップと氷1袋をもっていく」pipiさん
「お弁当買って飲み物買って準備オーケーです。必要なのは寒さ対策とUV対策です」ひまわりママさん
「夜桜を楽しむには、意外と冷え込むのでブランケット、そして衛生面的にもウェットティッシュは持参して良かったです。」ALLENさん

同意見が多かったのが、「寒さ対策」。4月の一日の中の気温差は10度以上にもなります。冷え込む朝や夜に、着脱しやすいブランケットやストール、カイロが必需品と感じている人が多そうです。寒さ対策の一方で、日中の日差し対策にも言及がありました。家を出るときは「ちょっと寒い」と感じることもあり、忘れがちかもしれません。

 

 

◆2026年春、小売店がすべきお花見準備は

皆さんの発言から、花見のリアルな買い物事情をうかがうことができました。
それでは、小売店では花見に対してどのような準備をしておくべきなのか、3つほど気づきを挙げてみたいと思います。

 

①一日の中で異なる温度帯対応

一日の中の気温差が大きい時期です。前項のコメントにもある通り、日中は冷えたお酒や飲料をどのようにキープしておくかを考えますが、朝方や、夕方を過ぎると冷たすぎると感じそうです。今回のコメントには見られませんでしたが、寒さ対策として「温かい飲料や食べ物がほしい」という方は少なくないのでは?一日の中で、異なる温度帯のニーズがあり、そのたびに調達する必要があるというのは花見時期の特徴でもあります。保冷と同様に、花見途中に買い足したホットのペットボトルを保温できるホルダーや、保温できるエコバッグの用意が売場近くにあると重宝されそう。また、ペットボトル飲料の他にも、粉スープ類やティーバッグ類を紙コップと一緒に訴求しても良さそうです。お湯を持参すれば、いつでも必要な分だけアツアツを楽しめます。

②モチベーションを長く保つ

毎年の開花状況や天候を鑑みると、「ピンポイントな展開にしない」のが良いと感じています。花見の前後にある「卒業」「春休み」「入学」「新生活」という生活与件を巻き込んで「春のお祝い」として何週にも渡って、花見にも持っていける惣菜やオードブル、飲み物、弁当用品の用意を展開し、いつでも花見ニーズに対応できる準備が必要です。百均やバラエティショップでは、バレンタイン後あたりから「桜柄」のプラカップや紙皿が展開され、春のモチベーションを長く保っている様子があります。
スーパー等の売場では毎週同じ展開では飽きてしまいますので、特色も出したいところです。

③花見=桜だけじゃない提案

満開の桜も最高ですが、早春の梅から始まり、桃や菜の花、チューリップと、春にはさまざまな種類の花が楽しまれているはずです。足利フラワーパークの藤や、ひたちなか公園のネモフィラなど、近年人気が高まる新しい「お花見」も。
混雑を避けて「自分だけのお花見スポット」で楽しまれている方もいるのではないでしょうか。
小売店も、桜のお花見だけを意識した展開ではなく、広く季節を楽しむことを意識すると、新たな訴求チャンスが生まれそうです。

以上、お花見トピックの生活者発言からの気づきでした。

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