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ガソリンの値上がりによって、私たちの暮らしはどのように変わった?

ガソリンの値上がりによって、私たちの暮らしはどのように変わった?

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1月16日をもって約3年間続いていた政府の補助金制度が廃止され、ガソリン価格が全国的に値上がりしています。周りからも給油の際に毎回驚いてしまうという声を聞きますが、ペーパードライバーの私にとって、ガソリン価格の値上がりで最も影響を感じたのは、ネットショッピングの配送料が少し上がったことでした。今後、ますますいろいろな場面でガソリン価格の値上がりを実感するかもしれないと感じています。

そこで今回、販促創造研究所のコミュニティサイト「毎日のお買い物“ワクワク”“モヤモヤ”研究会」の会員に、ガソリン価格の値上がりが日常生活および買い物行動にどのような影響を与えているのかについて、意見を募りました。その結果、買い物の仕方や食生活、外出の頻度についてなど、さまざまなコメントが集まってきました。

本コラムでは、実際に寄せられたコメントを区分し、すでに起きている変化、これから起こる変化を予測しながら、買い物現場にどのような対応が求められていくのかを考えていきます。

■ガソリン値上げによる影響や変化

1:移動コストを意識し、買い物頻度や移動手段を見直す

「むやみに遠くへ行くのをやめて、近場で買い物をすることが増えました(草取り名人さん)」
「週一のまとめ買いでスーパーが良い。数分で着くので、軽油をあまり使わない(ケビンさん)」
「遠出のとき車から電車移動が増える(ミュウミュウさん)」
「公共機関を使いたいときもあります(またんまたんさん)」
「自転車に切り替えます(ひまわりママさん)」

多くの人が発言したのは、日々の買い物頻度や移動手段についての変化でした。以前より買い物の頻度を減らし、車以外の移動手段を選択するという意見が数多く見受けられました。日常生活の中で、移動コストを意識する機会が増えているようです。

2:節約のため、食材や生活の工夫が増えている

「お刺身→焼き魚、お肉→安い輸入肉、野菜→高いキャベツは買わないように(ぽんたさん)」
「ガソリンが値上がりすると言うことは、いろいろな面に影響が出てきますよね。食卓に上る物も高くなるから、1品減らしたり、遠出していたことも近場で我慢しなければいけない。(野うさぎさん)」

買い物シーンにおいては、少しでも安価な食材への変更などの工夫が見られます。ほかに、品数を減らす、遠出を我慢するという意見もありました。節約を余儀無くされ、日常の選択肢が変わってきています。

3:ガソリン値上げをきっかけに、環境配慮や持続可能な生活への意識が高まる

「環境のためにも車に乗る回数を減らしましたが、不便になりました(ALLENさん)」
「家庭菜園を楽しみながら収穫も少ししてますが安全なのもあり助かってます(エリンギたけのこさん)」
「今は車所有していません。自転車や徒歩・交通機関を使っての生活で、健康にも省エネにもなっていると思います(トッティさん)」

少数派ではあるものの、環境への配慮や地域密着型の生活を模索する声もありました。ガソリン値上げをきっかけの一つとして、自給自足志向や持続可能な生活への意識はより加速するかもしれませんね。

■これからの買い物現場に実装すべきサービスとは

コミュニティサイトでのさまざまな意見をひも解いていくと、買い物現場が次に準備しておくべきことについて、いくつかのヒントが得られるように思います。ここでは、まず3つ挙げてみたいと思います。

1:徒歩や自転車を利用した来店促進

人々の日常的な買い物の移動範囲は狭まっているようです。この機会に、徒歩・自転車来店範囲内へのチラシポスティングやクーポン配布を実施しているお店は多いかと思いますが、例えば、徒歩や自転車で来店された方には次回使えるクーポンを配布したり、エコバッグをプレゼントしたりすることで、『環境にやさしい行動を応援する』姿勢を示し、車の買い出しを諦めたというネガティブな気持ちをポジティブに変換するきっかけにできるかもしれません。

また、徒歩や自転車での来店には、重いものを買いにくいという課題が発生します。一部のスーパーでは「午前中に店舗で購入すると午後に自宅へ配送してくれる」というサービスがあり、私も利用したことがありますが、飲料や米など重いものを買うときには非常にありがたいですよね。

よく見かけるのは「〇〇円以上のご購入で無料配送」という条件設定ですが、「〇kg以上のお買い上げなら無料配送」なんてサービスがあっても面白いかもしれません。米や飲料であれば、当日ではなく翌日配送でも良いですし、置き配が可能であれば、尚更便利で最高ですね!

2:組み合わせ自由度の高い大量まとめ買いを提案

車を使っての買い物頻度が少なくなるという回答からは、1度の「超まとめ買いで乗り切る」という生活サイクルが広がる可能性が考えられます。週末に車で来店した方には、箱買いや大容量商品への関心が高まっていきます。 “肉3パック1,000円”のような定番施策に加えて、今まで以上に組み合わせの自由度が高い提案が喜ばれるのではないでしょうか。

例えば、『肉でも魚でも5パック1,500円!』という仕掛けは、新たな発見や選ぶ楽しさを提供できるでしょう。普段は買い回りしなかった売場に足を運ぶきっかけになり、買い物体験そのものの価値を高めることにもつながりそうですね。

3:帰宅途中を狙った短時間満足ショッピング

まとめ買いで足りなかった分は、通勤動線の中、特に自宅近くの店舗で短時間勝負の買い物行動に現れそうです。アプリで事前注文を行い、店頭でサッと受け取れるサービスがあれば、仕事帰りに非常に便利だと感じられるのではないでしょうか?

さらに、惣菜やデイリースイーツの30分間限定タイムリミットセールといった施策を受け取りサービス利用者が多い時間に合わせて実行すると、予定外の立ち寄りや、目的以外の追加購入も期待できるかもしれません。

また、アプリや店頭での注文時に、主食・副菜・汁物がセットになった「日替わり定食セット」を用意することで、忙しい一人暮らしや共働き世帯のニーズに応えられそうです。和食、洋食、ヘルシーなど複数のバリエーションを提供し、人気メニューのランキングや、季節与件に合わせた栄養素を表示するなど、日替わりメニューを楽しみにするお客様が増える仕掛けを作ることができそうです。さらに、自分好みの食材や惣菜をその場でチョイスできる仕組みがあれば、「選ぶ楽しさ」と「満足感」も期待できるでしょう。

まとめ

コミュニティサイトでの発言から、「ガソリン価格の値上げによる、私たちの生活や買い物行動に生じた変化」「生活者の買い物に対する価値観やニーズが改めて見直されていること」がリアルに感じられました。来店頻度や移動手段の見直し、食生活の工夫、そして環境への配慮など、生活者の行動や価値観が変化する中で、買い物現場には、これらの変化を敏感に察知し、生活者に寄り添ったアイデアの提供が求められています。

これからも、販促創造研究所のコミュニティサイト「毎日のお買い物“ワクワク”“モヤモヤ”研究会」の生活者のリアルな声から、今後の変化やニーズの兆しを捉えて、タイムリーに発信していきます!!

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